竹工芸と言えば、多くの皆さまが左の写真のような作品をイメージされるのではないでしょうか。
伝統工芸は、はるかな昔から幾世代にわたって伝えられ進歩を重ねてきた、匠の技の凝縮そのもののように思われます。
私も竹工芸の道に入って以来、良き師に恵まれ、多くの技術を学ばせていただきました。
写真はその一例であり、私のお気に入りでもあります。
こうして先人の遺産を受け継いだ職人の一人として、これから果さなければならない役割に二つの方向があると考えます。
一つは、自身の技術力アップにさらに磨きをかけ高めながら、より優れた伝統の美を磨くこと。伝統工芸の「美」を支える技術を守り育てることで、竹工芸世界の伝統の灯を守る大切な役割だと思います。
もう一つは、竹工芸の「美」の価値を伝統工芸の世界だけに閉じ込めないで活動領域を広げ、新しい「美」の価値づくりに貢献すること。新しいライフスタイルに合った「美」の表現を産み出すことで、竹工芸世界の未来作りに寄与する大切な役割だと思います。
竹工房「夕」は後者の道を選択し、邁進することにしました。
竹工芸の「美」が他の世界の「美」とコラボすることで、新しい「美」の価値を生む、そんな理想を求めて第一歩を踏み出しました。
その第一歩として、コラボすべきパートナーに、書、短歌、俳句、絵手紙、水彩画などの、和文化固有の「美」や「香り」を選ばせていただきました。日本人だから感じることのできる、これらの和文化の「美」は、間違いなく竹工芸の「美」と相乗効果を生むと確信したからです。
こうして乗り出した新しいコラボレーションですが、現実には、中心に置くお客様の作品によって、新しい「美」を最大化するように竹工芸側の表現も工夫しなければなりません。
今回、お客様の作品のイメージをいくつか想定し、大きさ別に数種類用意いたしました。お客様の作品と竹工芸作品とのコラボによる新しい「美」、これまであまり見かけなかった形かと思いますが、是非お試しいただき、またお楽しみいただければと思います。
また、ご利用いただきますお客様のお声を頂戴することで、新たな竹作品の開発に生かしたく、ご意見をいただくことができれば幸いに存じます。
竹工房 夕
主宰 福岡 賢司






